拳を握って立つちくわぶの魂

恋はしめさば、海はマトカ。3時のおやつは生たまご。

ネットゴーストPiPoPaを見る話(その7・終)

あまりにも長いので分割した。前回のリンクはこちら。https://chikuwabu-soul.hatenablog.com/entry/2021/08/18/004522

保護者の皆さんを説得して、遂に最終決戦へ。覚悟を決めた3人がネットダイブをする時、なんとサヤカちゃん、花梨ちゃん、それにシュウゾウとコースケまでついてきた。サヤカちゃんはともかく、この3人まで揃って最終決戦か。え、来るの?とも思うが、最終決戦なら手数がおいほうが良いだろう。いや、慣れていない子たちを連れてきても役に立つのか?でも、このピンチにいてもたってもいられなかったのだろう。そんな子供たちの勇気よあっぱれ。

子供たちを信じて送り出したが、やはり心配なパパとママ。しかし、知らないうちにこんなに大きくなっていたとは。この前まで小さな子だと思っていたのに、子供の成長とは早いものだ。お兄ちゃんだもんね。……お兄ちゃん?!え、いつの間に!まあ、あのラブラブっぷりだからあり得ることだ。むしろ、あまりのラブラブっぷりに勇太くんにはなんで下の兄弟がいないんだ?と疑問に思ったことすらあるくらいだし。この前勇太くんの赤ちゃんの頃の写真を見ていたのもそういうことだったのか。

ようやくネット世界に合流できた勇太くんたち。なんとそこへ消えたはずのボルゾンが!サヤカちゃんのお母さんのパソコンに見えたあれは見間違いではなかったのか。サヤカちゃんはボルゾンの力でネットヴィーナスに変身。なんと花梨ちゃんまでナイスバディなミニスカ着物レディに。それを羨ましがるひかるちゃんもついでに変身。この駄々こねにサヤカちゃんママが苦笑していたが、それってそっちの世界で管理できるものなのか。というか、なんでボルゾンの力で頭身の高いナイスバディ娘に変身するのか。ネットヴィーナスの姿はお母さんのデータをもとにしてサヤカちゃんが作ったものだからお母さんの見た目の影響を受けているのかと思っていたが、そうでもないようだ。しかし最終決戦になって、いきなりの大盤振る舞いである。

モハンマドがディヴァインによって変化させられたスフィンクス系ネットモンスターは仲間たちに任せて、勇太くんとピポパはディヴァインの元へ。そういえばモハンマドはアラビア支部ではなく北アフリカ支部担当だった。中東の人っぽいからアラビアおじさんと呼んでいた。彼も可哀想なことだ。ディヴァインに不信感を抱きつつも忠誠を誓ってやってきたのに仲間は消滅させられ、それでもついてきたディヴァインには今のネット世界は消すと裏切られ、挙げ句の果てにモンスターにされてしまったのだから。

サンクチュアリは目前に迫り、ディヴァインは番人の試練を受けていた。そこにいけば全てが完璧だと、守を誘うフォレスト。フォレストの顔面が並ぶ世界で守は誘導される。遂に完璧な世界へ手を伸ばそうとした時、守を呼ぶ声が聞こえた。勇太くんだ。守のBFF勇太くんは間に合った。

完璧な世界こそが理想とするフォレストに対して、プーが命をかけて守った世界を馬鹿にするなと、完璧なんてつまらないと反論するピポパたち。ドーナツの穴が空いているのは、その方が美味しいからだってアーサー先輩も言っている。そして勇太くんも守を説得する。

「君がいないとダメなんだ!!」

その言葉で守も自分を取り戻す。爺さんにはサンクチュアリには行けないと謝って、勇太くんと手と手を取り合って涙の再会だ。最後に勝つのはベスト・フレンド・フォーエバーパワーなのである。アツいね、友情!!2人の何人たりとも分つことの出来ない友情が奇跡を起こした。

守とフォレストの意志が分かれたことでディヴァインは消滅した。イケメンだったのに……そして爺さんも、セイレーンに愛されていたことを知ると途端に穏やかな顔になり、間違っていたのは自分だと認めた。この爺さんが改心するとは思わなかった。やっぱり必要なのは愛だったのか。愛は地球もネット世界も救う。満足した爺さんは若い世代に未来を託し、この世を去った。色々あったが、最期に穏やかな気持ちで笑えたのならば、良い人生だったのだろうか。

ディヴァインの脅威も去り、これでネット世界の危機も去った……と一安心。はまだ気が早い。ドリームフューチャー社の大人たちはこの手に負えない状況を打破すべく、一度全てを消し去って最初から始めるという決断をしてしまっていた。ネット世界の危機を救うべく、守も仲間に加わり真の最終決戦だ。

現実世界ではアイザワが問い詰めるが反論に効果はなく、すでに引き起こされてしまったネットの海の津波。アイザワは子供たちを助けるために自らがネットダイブしようとするが、なんとそこでエリコ先生が登場。子供たちが戦っているのに、教師として何もできない自分が悔しいと、ネットダイブを志願する彼女と機械の取り合いに。しかし、それならアイザワはますます食い下がるわけには行かない。なぜなら、愛する人を危険な目には遭わせたくないから。おやまぁお熱いことで。なんだかいい雰囲気になっているところに、和菓子を届けにきた平目さんが乱入。今かよ。今でよかった。なんと、平目さんのうっかりによって、勇太くんたちの奮闘が全世界に生中継である。帰ってきたら一躍有名人だ。

波を打ち消すべく攻撃を仕掛ける仲間たち。戦いで消耗した今、ネットモンスターと違って攻撃を仕掛けてこないだけまだマシというもの。サヤカちゃんはいつもの鞭、カズシゲ一行はビボバロボからビーム、花梨ちゃんは畳で攻撃、ひかるちゃんは萌え萌えビームで攻撃。ここら辺は遠距離攻撃だが、勇太くんはいつもと同じファイアースタンプなので近距離攻撃なので心配だ。そして守はなんとエネルギー弾を両手から放つ。さすがボスキャラの精神、格が違う。強そう。

しかし迫り続ける津波。花梨ちゃんはもう限界。絶体絶命のピンチの時、虹色に輝く光が現れる。なんと子供たちと珍妙な生物たち、そして可愛らしいナイスバディなお姉さんたちの戦う姿を見た人々が声援をメールで送り出したのだ。この時代って確かもうツイッターあるよね、そっちと2ちゃんねる(当時)の実況版も盛り上がったことだろう。

このメールの波が津波を押し戻す。勇太くんと守はサーフィン、女の子たちはボートで引っ張って貰うなんか早いやつ(名前がわからない)、そしてカズシゲ一行は安全を考慮したビボバたちの判断から潜水艦だ。いまいち絵面に格好がつかない。仲間たちの奮闘が人々の応援の声を生み、世界を救った。平目さんナイス!偶然とはいえ無能だと言ってすまない。今日の影のMVPは平目さんと言っても良いだろう。

メールの波に乗って、手を繋いで皆は現実世界に帰還。守も目を覚まし、勇太くんパパに電話がかかってきた。これにて、一件落着である。

祖父江博士はドリームフューチャー社の安全対策顧問に就任し、勇太くんママは赤ちゃん回のネットゴーストにお叱りを受け、勇太くんパパは写真館のネットゴーストと写真の相談。そう、ネットゴーストたちと人間たちの交流の時代が始まったのだ。サヤカちゃんはロシアに帰ったものの、ネットで会話している様子。雪谷亭のHPの改良にも協力しているようで、最初の塩対応時代からは想像もできないくらい花梨ちゃんと仲良くなったね。

そして守もネットダイブできるようになり、BFF2人はいつでも会えるように。それから、なんと守からは驚きの報告が。なんと、爺さんの残したパソコンからネットゴーストの卵が発見されたのだ。それはどう見ても、セイレーン。もともと爺さんの生み出したプログラムだったセイレーンの生まれ変わりが、守の元に渡ったのだ。しかも、卵の状態でも会話ができる。プーの復活だ!おめでとう。涙の別れを経験して、今度はきっと笑顔の再会だ。プーが会った守はディヴァインによる偽守だったからプーもそれを勘づいてか怯えていたが、ほんものの守相手だとどんな感じなんだろう。

そして、最後は全員で「パスワード@PiPoPa」の合唱。画面は使い回しなので、消えたはずのディヴァインが普通に登場していたりする。いや、守もう元に戻ったから!爺さん改心して穏やかに死んでいったから!……まあ、それはご愛嬌ということで。

大団円!!素晴らしいアニメだった。名作は何年経っても名作だった。9歳の頃の私も、22歳の私も変わらず楽しむことができた。1年間ありがとう。

 

と大団円な雰囲気は一転。なんと風間社長と秘書さんがドライブしている。秘書さんも健気だな。というか、あんたら逮捕されていなかったのか!いや今回は完全にアウトだろ。これはもしやドリームフューチャー社のゴタゴタに手間取っている隙に、目が覚めてすぐに逃亡したな?秘書さんは風間社長の病室で見えなかったから逮捕されているものとばかり。あるいはまた金を積んで釈放されたのか?さすがに2回やらかした人間を野放しにはしないか。

しかも、風間社長のパソコンにも、ネットゴーストの卵らしきものが眠っている。その見た目はまるで、ウイルスのよう。そして2人は言った。

「「続く」」

え!お終いではないの?!今後の布石を残して、「ネットゴーストPiPoPa」これにて完!!

えぇ、ちょっと待ってよ、おいおい……風間ーーーーー!!!!!!説明しろーーーーー!!!!!これで終わらせるな!!!!!!もう放送終了から何年経ったと思っているんだ?!

ねえ、これ超見たくないですか?守も仲間に加わって100人力、プーも復活、その上で風間社長の新たなる野望……ワクワクする予感だけ残して鮮やかに去っていてしまった。見せてよ!!お願いだから!!勇太と守のBFFパワーで再び世界を救え!!

 

なんとまあ、視聴者の期待を最後の最後に膨らませておいてPiPoPaは終わってしまった。いや、風間社長と秘書さんが「続く」と言っているのだから、終わってはいない。なかなか再開しないだけだ。この楽しい冒険を、麗しい友情の物語を、風間社長と秘書さんはこうして永遠に仕立て上げてしまったのである。

8歳の時に夢中になって観たこの作品。忘れていることも多かったが、「とんでもなく面白かった」という記憶は私を裏切らなかった。このタイミングで見ることができてよかった!いつか続きが出ないかな……なんならアニメじゃなくても、プロットとか、設定資料集とかそういうのでいいので。

ところで私は勇太くんも守もお互いの結婚式の時には感極まって泣きながら友人代表挨拶をすると思うのですが、妹には小5の友情なんて大人になったら変化するものだし、守はそういう場で泣くような人間ではないと言われました。どう思います?少なくとも、2人の友情はベスト・フレンド・フォーエバーです。